地中レーダ法を主体に、現場状況に応じて各種物理探査法を用いて地中の埋設管、空洞、構造物等を非破壊で探査します。
物理探査、非破壊工法の代表的な手法で、電磁波が電磁気的な物性境界面で、反射する特性を利用した浅層地下探査システムです。
地表面に置いた地中レーダアンテナ(100MHz~1000MHz)を移動させながら、電磁波の送受信を行います。
受信された反射波は信号処理され、地中断面画像として表示されます。
調査使用機器は様々な条件に適応するため、各種取り揃えています。調査にあたっては現場状況を十分把握した後、最適な探査法・機器を選択し、最適な調整を行った上で探査します。
地中レーダ本体(SIR-3000)
地中レーダ本体(SIR-4000)
地中レーダ探査カート(SIR-4000)
地中レーダアンテナ(200MHz)
探査可能深度:約3.0m
地中レーダアンテナ(400MHz)
探査可能深度:約2.0m
地中レーダアンテナ(350MHz)
探査可能深度:約3.0m
調査対象:埋設物、埋設管、空洞
SIR-EZ
探査可能深度:約50cm
SIR-EZ XT
探査可能深度:約60cm
地中レーダ法、電磁誘導法を用いて地中の埋設管を非破壊で探査します。探査可能深度は約2.0mまで探査が可能です。(400MHzアンテナ使用時)探査精度は概ね水平方向に±10cm、深度方向に±15cm以内です。(使用アンテナ、土質状況によって異なります)
地中レーダ探査
(400MHzアンテナ使用)
電磁誘導法
(金属管・ケーブル探知器使用)
金属管・ケーブル類の埋設位置・深度を探知します。
金属管・ケーブル探知器(PL-G)
プローブをスーパーイエローの先端に装着し、非金属管内に挿入して金属管・ケーブル探知器の受信器で信号を受信することにより、埋設位置と深度を探知します。
スーパーイエロー
調査結果報告書は、測量、現地オフセットをCADソフトにより作図した詳細結果図と、地中レーダ探査断面画像集を添付します。
測量作業
調査結果図(Auto Cadにより作成)
路面下、護岸・堤防、トンネル覆工背面等に発生する空洞を地中レーダ探査によって発見します。また、シールド・推進工法による管渠布設工事の事前・事後点検や、一般・高速道路下の定期的な安全点検等にも有効性を発揮します。
一般道路下の空洞調査
(200MHzアンテナ使用)
水路下の空洞調査
(400MHzアンテナ使用)
護岸空洞調査
(400MHzアンテナ使用)
確認調査
(ハンマドリルによる削孔)
確認調査
(ファイバースコープ調査)
掘削により空洞を確認
地中に残置された構造物(杭・矢板・ガラ等)、埋設管、空洞、防空壕等の地下構造物は各種建設工事施工時や土地・施設売買時の障害となります。これらの問題を解決する現況確認調査として地中レーダ探査は非常に有効です。また、電磁誘導法、磁気探査、レイリー波探査等の各種物理探査を併用することで探査精度の向上により一層効果的です。
建設予定地での地中レーダ測定状況
不発弾
残置構造物
地下空洞
電磁誘導法
磁気探査
レイリー波探査
建築物の外壁・床内部の鉄筋・配管の位置および被り厚さ、コンクリート構造物内部の空洞等をRCレーダを使用して調査します。
建築物外壁内部鉄筋調査
解析状況
RCレーダ本体
コンクリート舗装内部鉄筋調査
弊社の鉄筋探査用テストピース